背中から肩にかけては負担も大きくなりがちで、よくコリがひどくなってしまう部位です。背中は自分一人ではアプローチがしづらいこともあって、ついつい放置しがちともいえます。
その中でも、背中のマッサージには効果はあるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。背中のマッサージは、肩こり解消を中心に、さまざまな効果が期待できます。今回は、背中へのマッサージの効果について解説していきます。
背中は疲れや負担が溜まりやすく、コリやすい?
普段負担をかけている自覚があるわけでもないのに、背中の痛みやコリといったものを感じる方は多いのではないでしょうか。それにはいくつかの理由が考えられます。
背中は元々疲れが溜まりやすい部位である
重い荷物を運んだり、背中を曲げたり真っ直ぐにしたりを繰り返したりなど、そうしたことをしていれば別ですが、日常生活を普通に送っているだけなのに、背中への疲れは結構たまるものといえます。
至って普通の日常動作、たとえばそうそう頻繁でもない立ち座りだったり、歩いたり走ったり、階段の昇り降りをしたり、またただ寝ているだけでも、背中には意外と負担が溜まっていきます。
慢性的な姿勢の悪さに無自覚になってしまうことが多い
背中が凝ってしまい、痛くなってしまう原因として、「姿勢の悪さ」があります。たとえば、デスクワークにおいて書類やパソコンに長い時間向かっていると、ついつい前屈みの姿勢になってしまい、結果的に慢性的な猫背になってしまうことがあります。
また、近年では移動中や待ち時間などにスマートフォンを使っている人が急激に増えていますが、このスマホいじりにおいても前傾姿勢となりがちで、結果背中に負担がかかる姿勢となってしまう場合が多いといえます。特に首から肩、背中にかけての骨のラインそのものが本来の形から歪んでしまうことがあり、そうした歪みが慢性化することで固定されてしまうこともあります。
背中が疲れるとリンパも滞る
背中だけでなく全身をくまなく巡っているリンパ管は、主に体内から出た老廃物や余分な水分などを吸収して、静脈に流してくれる器官です。しかし、リンパ管は身体のコリなどですぐに流れが悪くなってしまいがちです。特に背中のリンパの流れが滞ると、どういった弊害があるのでしょうか。
コリが酷くなると、リンパの流れが悪くなる
背中や肩といった部位に関して、長時間同じ姿勢のまま動かさず、定期的にほぐすこともせず放置していると、リンパの流れはすぐに悪くなってしまいます。
これはなぜかというと、リンパは心臓につながっている動脈血管などと違って、心臓によるポンプ機能がありません。そのため、元々リンパの流れのスピードというのはかなり遅く、1秒あたり0.5センチメートル以下といわれています。
リンパの流れが滞ると背中のコリが余計にひどくなる、という悪循環に陥る
背中のコリがひどくなってリンパの流れが悪くなると、ただでさえ遅いリンパの流れが更に滞ってしまいます。そうすると、本来なら遅いながらもしっかり流れていくはずの老廃物が、蓄積されたままになってしまいます。
この老廃物は体内にとって余計だったり不要だったりする物質なので、そうしたものがいつまでも体内に残り続けると負担になります。いつまで経っても老廃物が流れない慢性的な状態が、疲労やコリをさらに促進するだけでなく、浮腫みや肥満といった身体の不調へとつながっていってしまうのです。
背中へのマッサージの効果
ここからは、背中にマッサージを行うことによる具体的な効果をご紹介しましょう。
首や肩のコリも含めて解消が期待できる
背中をマッサージすることで、リンパを流してあげることを意識したマッサージを行うと得られる最大の効果としては、肩こりの解消があります。
これまで見てきたように、背中には老廃物が溜まりやすい環境が整っているといっていい状態です。積極的にマッサージで背中をほぐしリンパを流すことで、老廃物がうまく流れていき、結果的に首や方も含めた全体的なコリが解消されていくという好循環を生み出せます。
リンパの流れが良くなることによる身体の不調の改善
背中へのマッサージを行うことで、多くの場合リンパの流れがよくなります。
リンパの流れが改善されることによって、体内に蓄積されていた老廃物の排出がうながされます。そうしたことが、結果的に老廃物が生んでいたさまざまな不調、つまりはむくみや慢性疲労などが改善されます。
マッサージによる代謝促進でダイエット効果も
背中をマッサージすることによって、老廃物が流れてくれるだけでなく、血行もよくなり代謝も促進されます。こうしたことでデトックス効果も促進され、身体がよりスッキリとした状態になり、引き締まった身体や腰のくびれなどを生むきっかけになります。
背中は特に部位として広く体幹を担う部位のため、全体的にくまなくマッサージを丁寧に行うことで、ダイエット効果も期待できるのです。
背中へのマッサージの注意点
背中へのマッサージは有効性が高いものではありますが、注意点もあります。
背中のコリは重病のサインでもある
背中のコリや痛みは、ほとんどの場合は長時間同じ姿勢を保ち、背中に負担をかけていることによる慢性的な疲労の結果です。
なんとなく重いとか痛いとか、程度が軽い場合は大体が慢性的な筋肉疲労のため、マッサージを行うなどして状態をよくすることはできるでしょう。しかし、背中は多くの重要な臓器も近い部位です。
もし強い痛みがある場合や、マッサージをしても痛みが改善されない場合には、心臓や胃、脾臓、膵臓、腎臓などの内臓疾患である可能性もあります。早急に医師の診察を受けましょう。なかなか改善されないからといって、無理にマッサージを続けるのも、逆効果になる可能性があります。
力を入れすぎない
背中へのマッサージは、筋肉をほぐす場合はある程度の強さも必要です。しかし、あまりに強すぎると負担が大きすぎて、逆に痛みがひどくなってしまう場合もあります。
自分でマッサージする場合は加減もわかりますが、家族や恋人などにやってもらう場合は力加減を誤らないように注意しましょう。また、特にリンパを意識したマッサージの場合はそこまで力を加えなくても、流れさえ意識できていれば十分な効果が期待できます。
限界を感じたら、無理をせずプロに任せよう
背中は、自分でマッサージをするのは非常に難しい部位です。インターネットなどで調べれば、セルフで行うマッサージ方法といった記事も出ることでしょう。しかし、そうした方法を行っても不調の改善が見られない場合は、無理して自分で続けることは逆効果の場合もあります。
マッサージのプロは、マッサージをやるべきタイミングも把握しており、効果的な力加減やリンパの流れの方向なども熟知しています。自分では限界があると感じたら、プロに依頼するのが一番の近道です。
まとめ
以上、背中のマッサージの効果について、なぜ背中が凝りやすいのかの説明から、どういう仕組みで効果が生まれるのか、マッサージを行う際の注意点まで、一通り説明してきました。背中へのマッサージの効果の大きさを理解していただけたのではないでしょうか。
最も効果が期待できるのはやはりプロの施術です。東京品川で背中のマッサージを受けるなら、「リラクゼーションマッサージ ラクール」にお任せください。症状別に経験豊富なスタッフによる丁寧な施術が受けられます。メニューも豊富で幅広く、時間も15分から体調に応じて選べます。
平日はPM11:30まで、土・日曜日・祝日もPM10:30まで営業していますのでお仕事、特に残業帰りにも最適です。ぜひとも「ラクール」で日々の心身のストレスを解消されてみてはいかがでしょうか。